Thursday, May 7, 2009

今日の読書6 憲法入門 樋口陽一

憲法入門 樋口陽一 (リンクはamazon.co.jp)

当初、入門書にもかかわらず難しい・・・A^^;;と感じ、しばらく遠ざかっていましたが、今日、読了しました。

前半、抽象度の高い部分で、すんなり文章が入ってこない(←単なる知識不足)ところもありましたが、後半に進むにつれ、各論の方では、メジャーな論点を挙げた上で、関連する最高裁判例を紹介するという、オーソドックスな形で読みやすかったです。

ただ、一度、憲法を一度ひととおり学習したことがあるという方には、後半ちょっと物足りないかもしれません。というのも、入門書ということで、論点の深追いや、学説の紹介というのはあまりされていないからです。

それを考慮してか、本書の最後の章は、憲法に関連する文献の紹介にまるまるあてられています。短いですが的確な樋口先生のコメント付で紹介がなされているので、文献リストとしてとても役に立つと思います。


(おまけ)ちなみに、上記の「憲法入門」中に、先日の「ラートブルフ」が出てきましたA^^; 例の価値相対主義について、民主主義との関係で、民主主義をも否定する価値観を認めるのが民主主義という話が出てくるのですが、そこで、民主主義では価値の絶対化を認めない、すなわち価値相対主義に立つんだという文脈で登場しました(すいません、本が手元にないのでうろ覚えです・・・)。ラートブルフ、やはり重要人物なんですね・・・(汗

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