今日は、DNC(大学入試センター)版の適性試験の日でした。先週のJLF(日弁連)版の適性試験とあわせて、これで、適性試験はすべて終了です!! \(^O^)/
DNC版は、昨年の第1部の過去問が、結構難しかったので、今年はどうなるかとひやひやしていましたが、個人的には、去年より易しかったように思います。(昨年の第1部の平均点は前年よりも下がっていたので、今年は反動で易しくなるかな・・と思わないところもないではなかったですが、逆だと目も当てられないので、それは考えないようにしていました。)
第1部で、個人的に印象に残ったのは、第1問と第3問。後半に難易度の高い問題が多く出ている可能性に配慮して、第1問は、これだと思った選択肢にマークをすると、残りの選択肢を読まずに、次の問題に進みました。。。しかし、これが裏目に出てしまい、しかも、そのことに気づいたのが試験終了1分前だったので、どうにも手が打てませんでした。これが今回のテストの一番の反省点です。
第3問は、メタボリックシンドロームに絡めた問題。毎年1問は捨て問(解くのに時間ばかりかかってしまうが配点はそれほどでもない問題)が出るらしい(?)ですが、この問題が、その捨て問だと信じたいです。。後回しにしたのですが、結局、納得のいく解答ができませんでした。
これ以降の問題は、第3問ほど手が出せないという感じではなかったので、結果的に第3問を後回しにして、後半の問題を解く時間を残したことは良かったのではないかと思います。先週のJLF版で、時間のプレッシャーが、冷静に問題を解く上での一番の障害になると感じたので、DNC版では、時間のコントロールに細心の注意を払いました。
他方、長文読解の第2部は、解いていてとても楽しかったです。もともと第2部は、いろんな分野の優れた文章が読めるので、結構好きだったのですが、今回のDNCは、問題のセレクトがなかなかにくい感じでした(笑)ただまあ、楽しかったからといって、成績がそれにリンクしているとは限らないのですが・・・ A^^;
それはともかく、どんな問題が出たかというと、一番驚いたのは、阿久悠さんの「ざんげの値打ちもない」という歌の歌詞が課題文として出てきたことです。しかも、この歌、若かった女性が、男性と出会い、いろいろあった?挙句に、ナイフで刺してしまったかで、刑務所に入り、最後に自分の人生を振り返る、という、なんとも深~い内容のものだったのです。これまで哲学だの政治学だの結構固めの文章ばかり見てきたので、一瞬ひるんでしまいましたが、こういう問題もありかな~と思って、面白がって解いてしまいました。
そして、その次の問題もとても印象的で個人的に好きな部類の文章でした。中世の短歌に関する内容だったのですが、課題文で挙げられている「二条派」の短歌が何ともすばらしくて、読んだ途端に気に入ってしまいました。ついつい短歌の世界に引き込まれてしまいかけたのですが(笑)、いやいや今は試験中・・・と気を取り戻して解きなおしました。
ちなみに、こんな短歌でした。
伏見山ふもとをこむる夕霧にくずの葉かへる道やたどらむ(草庵集)
この短歌を読んで、夕霧がたちこめる中、葛の葉の道をさびしくたどる・・・そんな情景が一気に浮かんできました。私の地元で、私が何かというと好きで行く場所に東郷池というところがあるのですが、そこがまさにそんなイメージのあるところで、自然のもつ寂しさがあふれかえっているような場所、そこに不思議な安らぎがあって、自然の中に溶け込んで自分という実体が溶けてしまうように感じる、そんな感情をふわーっと思い出してしまったのでした。
この二条派の歌についての文章は、石田吉貞『中世草庵の文学』が出典ということなので、ぜひ時間を見つけて読んでみたいと思っています。(試験から話がそれちゃいましたね 苦笑)
石田吉貞『中世草庵の文学』(リンクはamazon.co.jp)
※なんと、1970年の本だったのですね・・・
↓ちなみに、携帯で撮った東郷池の写真です。(光が弱かったので、普通に撮ったのに白黒のようになりました。。)
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